液晶テレビとプロジェクターの切り替えが面倒だなぁ・・・というのが発端で、HDMIスプリッターや切り替え機を使っていたのですが、HDMIの出力が2系統あるAVアンプ入れたらすっきりするのではないかというところからスタートしました。
HDMI出力が2系統のAVアンプ
どうもラインナップの入れ替えの時期なのか、コロナの影響なのか在庫が全然ない!
ただ基本的に10万円前後のミドルグレードの商品からHDMIの複数出力に対応しているようです。
HDMI切り替え機が嫌でお試しで買ってみるには10万円はちょっと痛いなぁと。
中古ですと、
- DENON AVR-X2200、AVR-X2300、AVR-X4100、AVR-X6300、AVR-X7200
- パイオニア SC-LX58、SC-LX78、SC-LX88
- ヤマハ RX-A850、RX-A1050、RX-A2040、RX-A3040
- ONKYO TX-NR656
もちろんほかのメーカーでもありますし、グレードや年式がバラバラですが、2015年以降のミドルグレード以上のものはファームウェアの更新などもあって、ほぼ現在販売しているHDMI出力が2系統以上ある機器とスペック上は近づけると思います。
中古で上記機種から買ってみましたが、最初のお試しであれば、新品でHDMI出力は1系統だけど、入力が多いもの+HDMI切り替え機の構成の方が良いような気がしました。
ホームシアターをどこまでやるか
ホームシアターもどんどん進化していて、フロントスピーカー2個+サブウーファーのような2.1chから視聴ポジションの後ろにもスピーカーを配置する4.1ch、セリフや視聴位置を明確にするセンタースピーカーを追加した3.1chや5.1chがこれまでの王道でしたが、左右に追加した7.1ch、天井付近とかを含めた7.1.4chなど映画館と同じような環境にまで広がっています。
オーディオが趣味であるとか場所もコストも制約がない方は、オーディオ専門のサイトやショップで検討されると幸せになれるかと思います。
今回は集合住宅であるとか、視聴ポジションの後ろにセットするサラウンドスピーカーなど置けるわけがない!という方にお届けしたいと思っています。
さらに・・・
一式考えるとAVアンプ、フロントスピーカー2個、サブウーファーが最低限必要で、サラウンド環境ですとこれにプラスしてリアスピーカー2個、広いお部屋ならセンタースピーカーが必要になります。
つまり、予算10万円だと新品で全部そろえるのはほぼ不可能で、最低限と言われているスペックで15~20万円は必要となってしまいます。
そこでAVアンプとフロントスピーカーとサブウーファーの2.1chをまずは用意して、それ以上必要かを検討すればいいというのが今回のコンセプトです。
サウンドバーやシアターバーはお勧めしない
「おうちのテレビで映画館のような迫力」「テレビの前に置くだけで7.1chサラウンドを実現」・・・。
最近は大型液晶テレビの次はこれを買うべし!みたいになっていますが、これをお勧めできる人と、お勧めできない人を考えてみます。
自分は液晶テレビ→サウンドバー(2012年頃)→サウンドバー(2016年頃)→AVアンプに交換(2021年)と更新してきました。
絶対NGパターン
サブウーファーが別体でない、バーだけのもの。
サブウーファーは低音域を担う専用のスピーカーですが、重低音を鳴らすには大きな口径やそれを支える筐体が必要となり(細かい原理や説明は専門のサイトで・・・)、テレビも前に置けるような箱サイズで鳴らすことは不可能だからです。
もちろん液晶テレビもペラペラなスピーカーよりは様々な技術により小さい筐体でも少し重低音の厚みや中高音の解像度は良くなりますが、限界点が低いというのが理由です。
はっきり言ってしまうとYouTubeやまとめサイトで未体験ゾーンとか最高の音質とか宣伝文句のコピーのようなコンテンツが多めで、なんだかなぁという気持ちになってしまいます。
1段階目の分岐
サブウーファーが別体になっているサウンドバー+サブウーファーやフロントスピーカー+サブウーファーというもの。
実はオーディオ的な音がキレイとか解像度が高いというより、サブウーファーによる重低音の補強が圧倒的な違いで「これは買ってよかった」と感じられます。
映画のセリフの厚みや爆発音などのインパクトは相当で、ほとんどの方は満足できるかと思います。
接続も簡単で設置も場所を取らないですし、ご予算も控えめ、おうちの方からのクレームも少なく、AV機器に詳しくなくてもテレビの操作だけで大迫力を手に入れられるのは素晴らしいと思います。
世の中で言うところの高音質や大迫力を手軽に楽しみたい!
このコンセプトにおいてはとても良い選択だと思います。
2段階目の分岐
少しずつ沼にはまってしまう2段階目はライブ映像や音楽配信などを楽しむ時に納得がいくかというところです。
何かと比較しなくても、音の鮮明さや薄っぺらさが気になってしまうのであれば、すでにサウンドバーでは後悔するグループですので、購入はやめましょう。
なかなか比較するものがないと満足かどうか気づかないこともありますが、YouTubeなどのオーディオ関連動画をヘッドフォンで聞いてみてください。
できればスマホのオマケのイヤフォンではなく、耳にがぽっと被せるような大型のヘッドフォンがあるといいですね。
“空気録音”と呼ばれる実際の機器で再生しているものを撮影してくれている動画がかなりアップされていて、パソコンからの視聴でも音の違いが相当分かります。
もちろんサウンドバーの比較などもあるので聞いてみると一目瞭然。
オーディオ用のスピーカーから聞こえる音の明確さ、目の前で楽器を演奏している生感、こんな音が録音されたときの状態かぁといった発見・・・。
こんなところに魅力があればサウンドバーはやめてAVアンプ+スピーカー+サブウーファーをお勧めします。
そして・・・
ここで止めておくのが沼にはまらない最後の一歩であり、住宅事情などを考慮した限界点だと思っています。
3段階目の分岐
音の解像度が全然違う!
録音状態に近い原音再生だ!
そうです、AVアンプもスピーカーも10万円、20万円は序の口で100万円、1000万円単位のものまで存在します。たしかに上位機種はいい音がしますし魅力的ですが、お金もすごいかかりますし、オーディオルームなどが用意できるかなどのハードルもあります。
ここからはカメラにハマる方と同じように深い沼にずっぽりはまっていますので、専門家同士で趣味を極めてくださいというグループです。
サウンドバーやシアターバーがダメとは言いませんが、「いい音で聞きたい」と「実際の住宅事情や環境のバランスをとりたい」という点においてはAVアンプ+フロントスピーカー+サブウーファーで検討するのが何度も買い替えをしなくていいと思います。
フロントスピーカーから選ぶは本当
最終的に音の出口であるスピーカーは最終的に期待している音の差が大きく出ます。
そうは言っても予算10~15万円以下となるとほぼ限られてしまうんですけどね。
AVアンプ5万円、スピーカー3万円、サブウーファー2万円くらいでしょうか。
もちろんAVを中古で3万円、スピーカーを5万円などもアリだと思います。
ベンチマークになるのは、SONYのフロントスピーカーSS-CS5(定価23,100円)+サブウーファーSS-CS9(定価23,100円)でいいかなと。
2~3万円
- DALI ZENSOR1、SPECTOR1、SPEKTOR2
- YAMAHA NS-B200、NS-B330
- ONKYO D-112EX
- Cambridge Audio SX-50
- JBL A120、 A130
4万円~
- DALI Zenesor3、OBERON1
- Monitor Audio BRONZE2
- JBL Studio230
- Cambridge Audio SX-60
- ELAC Debut B5.2
このあたりはYouTubeの比較でかなり聞けるので「好み」のものを探せるのがいいですね。
ちなみに自分はYAMAHAのNS-B330が売ってなかったので、JBLのA130にしてみました。
サブウーファーはエントリークラスで
サブウーファーのベンチマークはSONYのSA-CS9が良く選ばれます。
お値段も実売で2万円を切っているのに25cm口径のスピーカーを採用していて、ハズレ無しというのにふさわしいと思います。
サウンドバーに付属のサブウーファーは50Wくらいの出力で最低周波数が40Hz、さらにはスピーカーサイズも13cmとか16cmとかのものが多くあります。
オーディオ的にはどうなの??と言われてしまうスペックですが、実際に鳴らすと床が振動するくらいの音が出ます。
- YAMAHA NS-SW300、NS-SW500
- DALI SUBE10N、SUBE12N
- FOSTEX PM-SUB8
- JBL A100
- Monitor Audio MRW10
このあたりが買いやすいところではありますが、実際には鳴らしきれないと思っています。
お隣さんからクレームとか目も当てられないですしね・・・。
SONYのSA-CS9、YAMAHAのNS-SW050あたりで十分かと。
それにしても2021年1月時点だと在庫が全然ないですね。
意外な情報源
コストパフォーマンスが良い初心者向けの組み合わせの参考になるのが意外なことに5ちゃんねる(昔の2ちゃんねる)。
このなかで「廉価版ホームシアターの実力は?」というスレッドがすごい役に立ちます。
5ちゃんねるなのでクセはありますが、ほかのスレッドのように荒らしや煽ったりすることがほぼなくて、予算や環境に応じたおすすめ機種をいろいろピックアップしてくれているので参考になります。
スピーカーの比較はOnsiteAudioさんの解説付きの比較やnagachan rikkyさんの10秒や15秒ごとにスピーカーを切り替えてくれる動画がとても分かりやすいです。
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