だいぶ進化しつくした感のある炊飯器ですが、デザインも多様になってきて、そろそろ買い替えてみようというタイミング。このご時世なかなか実機での比較ができないですが、安い・おいしい・かっこいいが良いバランスの物を選びたいと思います。
おおまかなふるいにかけてみた
甘味 | もちもち | しゃっきり | お米本来の味 | 価格帯 | |
マイコン | △ | △ | △ | △ | 1万円以下 |
IH | △ | △ | 〇 | 〇 | 1~3万円 |
圧力IH | 〇 | 〇 | △ | △ | 2~4万円 |
可変・スチーム圧力IH | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 4~7万円 |
付加機能山盛り | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 7万円~ |
- 30年くらい前からあるヒーターで加熱するマイコンタイプ。昔はこれが普通だったので、お米が炊ければよい!というのであればマイコンタイプですね。激安です。
- 20年くらい前にIHが広まって、お釜全体を一気に温められるようになって、熱量がグンと増えました。IHのコンロが広まるより前ですね。
- 15年くらい前からはお釜に圧力をかけられるようになって、高い温度で炊飯できるのでさらに熱量が増えました。
- 10年くらい前からはその圧力を炊飯中にコントロールしたり、スチームを追加したりすることでしゃっきり感や甘みを引き出せるようになりました。このころから炊飯器の上位機種の値段が結構するようになりました。
- 最近はお釜の素材が高級化し、デザイン性も良くなってフラグシップモデルはさらにお高いものになっています。土鍋やら数えきれないメニューやらで10万越えもちらほら。
圧力IHから選ぶ
美味しいご飯を炊くことを第一に考えると、マイコンタイプは除外で、どちらかというとモチモチ感が好きなので圧力IHをターゲットにしました。
実のところIHでも十分美味しいご飯を炊けるので圧力にこだわる必要もなかったのですが、価格帯が下がると昔ながらの丸みのある炊飯器が多く、今回希望の「四角い炊飯器」が選びづらいのが外した要因です。
可変圧力IHは結構悩みましたが、どちらかというとしゃっきりタイプの炊き上がりを実現するのに向いている機能なので、自分の好みでなく価格帯も上がることから他に良い要素があればという位置づけです。
スチーム機能があるものは、水を別途セットして炊飯中に水蒸気を吹きかけるのですが、オーブンレンジもスチーム機能に飛びついて買って、最初はその効果に驚いていましたが、だんだん水をセットすること自体が面倒になって使わなくなりました。
使わなかった水蒸気発生部分って直接経路まで全部洗えるわけではないので、なんだか気持ち悪いなぁと思ってスチーム付きは基本的に外しました。
さらに土鍋やら、デザインやら、ヒーターが方向を変えて切り替わっていくことで滞留を促すとか、高機能化していきますが、さすがに炊飯器に10万円は・・・ということでこのクラスも除外です。
上位機種になると使うことのない、謎メニューが増えて困りものです。
炊飯特化型の炊飯器のように、基本機能だけ磨き上げた商品が欲しいなぁと思っています。
買う前に比較を
象印
長年象印を使っていて、はずれ無しという保険のようなチョイスです。
JX10は2021年モデル、JW10は2020年モデルで1万円くらいお安いです。
立方体に近ければ100点でしたが、JW10は3万円前後でお手頃で、なんといっても「内蓋とお釜の2点しか洗うものがない」のが最強です。
液晶の見やすさもいいポイントですし、開閉ボタンや各種スイッチ類が大きいのも実用性重視の方にお勧めです。
2021年モデルで液晶や開閉ボタンの色が変わったのもおしゃれ感を少しでも上げるためなんでしょうか・・・。
パナソニック
STS101はスチームIHで圧力はかけずにスチームを利用してしゃっきりご飯を炊き上げます。
MPW101は可変圧力IHで6段ヒーターや2.4mm厚のお釜などこのクラスでは性能は1枚上です。
お値段も1万円くらい高めなので、中の上狙いであれば機能的には満足です。
やはり写真のとおり、内蓋、お釜、水蒸気排出口の3点を洗わなくてはいけません。
パナソニックはスチームIHと可変圧力IHの2路線に絞ってきましたね。
「おどり炊き」だけどお米は滞留するほど踊らないという試験などがネット上にUPされていて、ブランディング的にはかわいそうです・・・。
思い切って画面上でキャラが躍るとかにしたら潔さで売れそうですけどね。(適当)
日立
V100EMが2021年モデル、V100DMが2020年モデルですね。
スチーム圧力IHで高機能な割に価格帯がこれまでご紹介した機種のちょっと上くらいなので、お買い得感がありますね。
なんと給水タンクに水を入れなくてもスチームを出してくれるので、相当頑張っていると思います。
ただ、それを実現するために内蓋、お釜、スチームを作るパネル、水蒸気の排出口の4点を洗わなければなりません。
スチームのための給水が要らない・・・洗い物が2点増える・・・。
うーん、技術力勝負なら拍手ですが、ほぼ毎日使って手間が増えるのはマーケット的にどうなんだろうなぁと思います。
タイガー
タイガーは底面から温めるのが一番良いという信念で製造されています。
JPI-H100もJPH-J100も可変圧力IHになります。
JPH-J100の方が上位機種で土鍋をお釜に使っています。このクラスでは2万円ほどたかいので、タイガーユーザーや土鍋のお釜ユーザーで買い替えなら少し安心して買えるかもしれません。
JPI-H100はブラウンがいいですねー。これで天面がフラットだったらデザインで決めちゃってました。
タイガーの底から温めるのみという方式と、JPH-J100は2万円ほど高い価格なので冒険はできないなぁというのが除外要因です。さらに硬さの調整ができないのも残念です。
炊飯機能に特化したものを作ってほしいといいつつも、あんまり削りすぎるとちょっと・・・という感じでした。
この機種も内蓋、お釜、蒸気排出口の3点が洗い物です。
表面がすっきりしているので洗い物2点か!とおもったら、なんと内側から外すタイプ・・・
だまされましたわ。
やっぱり象印
象印のJX10(おおよそ4.2万円)、JW10(おおよそ3.3万円)は洗い物2点が圧倒的な優位点で、デザインがおおむね立方体、ヒーター数もお釜の厚みもそこそこという、全てに中くらいにいい感じというのが決め手です。
やっぱ象印とタイガーは企業ロゴも加点対象ですね。
カワイイ。
びびるほど不味い???
炊飯器をGETして、意気揚々とイオンにお米を買いに行きました。
以前いただいたお米で美味しかった「つや姫」。
令和3年ってシールがでかでかと貼ってあり、速攻購入して、ウキウキ気分で初炊飯。

なんかパサパサして不味い・・・

買い替えたけど良いところないわねぇ・・・
つや姫は存在せず「しわ姫」とか「パサ姫」と言いたいレベルです。
ここで焦ってAmazonレビューに★1とかネチネチ書き込んではいけません。
まず、お米の袋をよくチェックすると「令和2年産」・・・。
「令和3年 精米」。
きぃぃぃぃぃ。
お米のせいだと信じて
新しい炊飯器に限って不味くなるはずはない・・・。
お米のせいだ!
と祈りながら、ちょっとお高めスーパーで「コシヒカリ」「ササニシキ」「つや姫」「ミルキークイーン」の1kg入りの袋を買ってリベンジ。(ちょっと弱気)
つやつやでおコメの味がしっかりする!!!
銘柄ごとの味の違いもはっきり分かりますし、さっぱり系やもちもち系などの特徴も楽しめました。
良かったぁぁぁ。
圧力IHなのでもちもちで甘みが強いと言われていましたが、水の量を調整しても全体的にさっぱり目の感じに仕上がっている気がします。
表面が水分でつやつやというより、張りがあってお米を噛んで味わえるようなみずみずしさがあるという感じでした。
イオンの2kgの「つや姫」は特別安いお米ではなく、どちらかというとブランド米関連のラインアップとして用意されていました。なので相当よくない環境で保管されていたんだろうなぁと・・・。
ちゃんと今年の新米で直近精米を確認して購入した1kg入りの「つや姫」を炊いたら、ちゃんと「つや姫」がいました。
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