カップボードをプランニングしてみよう

カップボードイメージ リフォーム
この記事は約8分で読めます。

基本的にはキッチンと同じメーカーで揃えることが多いかと思いますが、家具店のカップボードも良いものが揃っていて、選択肢が広がっています。
実際にどのように選択したか体験記をお送りします。

間取りの余裕はズルい

メーカーのプラン例などをみると夢のような完成イメージがたくさん掲載されていて、憧れますが・・・

LIXIL_プランイメージ
LIXIL Plan2参考

「収納部間口=3645mm」

ズルいよ・・・

これだけスペースがあれば食器や食材収納+カウンター+家電のすべてが余裕をもって収まります。
収納するものに応じて好きなものを配置できるはずです。

食器収納

LIXIL_スライディングドアストッカー

食器や食材が多めの方や、複数人がキッチン内で交錯するようなおうちではトールタイプでかつスライドドアの収納ユニットは便利です。
引き戸はドアオープンスペースを考慮しなくてよいので、特にII型の配置では有効だと思います。

ドアを開けっぱなしで頭をぶつけるリスクもないですし!

食器類は重ねてしまっておくことが多いので、横から見ても見やすいように開き扉か引き戸が一般的ですね。一番標準のユニットなので、幅・高さ・扉種類が選べますし、特に食器の多いおうちではしまう食器の量で必要な収納ユニットを選んでおくとパターンが広がりすぎなくてよいかと思います。

家電収納

家電を縦に配置するか、カウンターに横方向に並べるかは大きな悩みです。
お料理の途中でちょっと仮置きするといった機会が多ければカウンターは便利ですし、少しでも収納効率を上げるにはカウンター無しの方が有利です。

これはどこのメーカーも「中台」に家電収納がないことが最大のネックとなっています。

どのイメージ写真を見ても「レンジ」「炊飯器」「ポット」で紹介されていて、「トースター」がないんですよね。
確かにオーブンレンジでパンを焼いたり、グラタンを作ったりできますが、私は圧倒的に便利なトースター必須だったので、全て置こうとするとW900mmの家電ユニットが必要になります。
引き出し式になっている下段は炊飯器やポットで使う想定で作られているので、W900mmにしたらスカスカになることは目に見えています。

LIXIL_トースター置場
トースターを置きたい

つまりW600mmでフロアキャビネットは下段に炊飯器とポット、上段に電子レンジ、中台の上段にトースター置場があったら最高だったのに・・・。

このパターンが収納効率とカウンターの空きを最大に作れるのでいいのになーと。

カウンター

カウンターは料理途中の仮置き場所として便利ですし、今回のようにマッチする家電ユニットが無い場合はカウンターに家電を並べるしか選択肢が無くなってしまいます。
おうちの家電サイズや量によってプランは変わってくるかと思いますが、結構な場所を食うんですよね。

カウンターサイズ目安
カウンターサイズ目安

収納量を最重視すると下台(収納)+カウンター(家電)+上台(収納)になるのですが、今回はこの収納量にこだわりすぎて失敗したかなぁと思っています。

収納重視カウンター
収納を重視して失敗した例

実際は上の「カウンターサイズの目安」のようにカウンターを埋め尽くしてしまって、カウンターの意味をなさなくなってしまいました・・・。

やはりフリーで使えるカウンターは大事です!

下台(家電ユニット+収納)+カウンター(家電+フリースペース)+上台(収納)にすれば、家電が入る部分の収納量は減りますがカウンターに炊飯器やポット分の空きスペースを作れたと思います。

家電収納カウンター
家電収納を入れても良かったかなという例

ちなみにLIXILのシエラSでハイフロアキャビネットを選ぶとなぜか家電収納ボックス収納部分が開き戸・・・。
標準の85cmのフロアキャビネットは引き出しなんですけどね。

フロアキャビネット(下台)はどのメーカーも標準と高さの高いタイプがありますが、できれば高さの高いタイプがおすすめです。
まず下台を高くすると上台は小さくなりますが、上の方は届かないので手が届く範囲に収納があったほうが便利だからです。
また一般的にキッチンからカウンターにモノを動かすとき、持ち上げるので結局着地点がキッチンの高さより高くなることが多く、持ち上げたものを置く動作を考えると高さがあったほうが便利という訳です。
ただ、背が低めのかたは100cmの高さは使いづらいですし、背の高くて収納重視のかたは下の方に収納が多いとかがむのが辛いので、標準仕様が良いと思います。

フリースペース(ゴミ箱おけますか?)

キッチンが広く、可燃/不燃/ペットボトル/カン/ビンなどを分別して捨てるゴミ箱が設置できる場合はカップボードの下段をすべて収納にあててしまってよいと思いますが、広さに制限がある場合やっかいなのが「ゴミ箱置場」。

私はW750mmの下段全てをフリースペースのユニットにしてゴミ箱置場にしました。
扉のないタイプはごみが捨てやすい反面、ゴミ箱が丸見えになってしまいます。
扉付きのタイプは扉で隠せますが、ゴミを捨てるたびに開き戸を開かなくてはいけないという難点があります。

標準の高さの家電収納ユニットを選択した場合、ダストワゴンがあるので捨てやすい+隠せるの両立が可能だと思いますが、ハイフロアキャビネット用のダストワゴンの設定がない!!

ダストワゴンの隙間問題
LIXILカタログの注意挿絵

「えー」って思いました。
ハイフロアキャビネット用も作ってくれればいいのに・・・。のちのち理由が分かりましたが・・・。

ダストボックスを作る

ハイフロアキャビネットのダストボックスを作ろう

当初、ハイフロアキャビネットの「マルチスペース」を選択してダストボックスを別途製作することを考えていました。
ただ、カップボードと全く同じ建材(扉パネル)の調達や素材感を合わせるのが意外と厄介で、一つ名案が・・・

あっぷるどっぐ
あっぷるどっぐ

「マルチスペース扉付き」の扉を使えばいいじゃん?

気付いちゃいました。
「マルチスペースの扉付き」をオーダーして、その扉を前面パネルにしたワゴンを作ってもらえばうまくいくハズ!

特注ダストボックスCLOSE
ダストボックスをしまっている状態
特注ダストボックスOPEN
ダストボックスを引き出した状態

棚受けアングルで車輪付き台車に扉をくっつけただけなので、引き出すとややダサイですが・・・。
フレームを組み上げたダストボックスにすると使えるゴミ箱がかなり限定されてしまうだろうということと、見えないからいいか、ということでこの仕様でオーダーしました。

無印良品のスクエアなゴミ箱がぴったり2個入る!
とおもったら5mmくらい扉が閉まらず・・・おしい。
取っ手部分を少し切り落とさないとぴったり収まらないサイズでした。

メーカーが提供しない訳(想像)

このオリジナルダストボックス、見た目は結構イケてるかなとおもったのですが、引き出すと手前におじぎするんです。

傾く様子
手前に傾く様子

倒れるようなことはありませんが、このメーカー純正の扉がかなりの重量あります。
底面のサイズに対して前面のサイズの方が大きいので当然ですね・・・。

台車部分を木製にして、純正の扉2枚をくっつけるともともと重心が手前に来てしまう上に、取っ手を持って引くと重心が手前上方に移動して引き出した方向に向かっておじぎをしてしまうという訳です。

すごい重い台車部分に変えるか、全開可能なスライドレールを付けるのが正解でした。
スライドレールはきちんと調整しないとスムーズな開け閉めができないので、マルチスペースの内側にL字アングルでガイドを作ってあげて、台車が浮き上がらないように改造しました。

物理的に不安定で、標準の高さ用のダストボックスと同じ構造で作れない商品は提供できないんだろうなぁ・・・という想像です。

食器棚の専門メーカーがすごい!

キッチンメーカーと同じLIXILのカップボードってD450mmしかないんですよね。
うちの食器棚エリアの奥行きがD600mmなので、D500mmくらいあると収納量も増えるし、冷蔵庫とのツラも合うなぁと。

コストパフォーマンスで最強はニトリ

ニトリリガーレイメージ
ニトリ 組み合わせ食器棚リガーレイメージ

下台+中台+上台を幅や形状から組み合わせて購入できる組み合わせキッチンボード「リガーレ」。

奥行もD430mmとD510mmを選べますし、幅・高さ・奥行と機能で画面上で組み合わせて購入できる優れもの。

お値段も控えめでD510mmに相当惹かれたのですが、当時開き戸式の上台でほしいサイズが無くて泣く泣く諦めました。

おしゃれなシリーズが用意されているパモウナ

パモウナNE
パモウナ NEイメージ

昔の”THE食器棚”とは一線を画すおしゃれさ。
こちらも 下台+中台+上台を幅や形状から組み合わせて購入できる組み合わせキッチンボードです。

幅を5cm刻みで選べるなど、ほぼオーダー家具ではありますが、扉のカラー等の選択肢も豊富でキッチンとイメージ合わせができれば素敵です。

全面を隠すパターンや家電を縦に配置できる棚など選択肢が豊富です。

おしゃれと質感を両立させた綾野製作所

綾野製作所LXイメージ
綾野製作所 LXイメージ

こちらも 下台+中台+上台を幅や形状から組み合わせて購入できる組み合わせキッチンボードです 。

デザインや選択肢の豊富さはもちろんのこと、コンセントの配置や耐久性を上げる工夫など、細かいところまで真摯に作り込んでいます。

購入された方の評判もいいですね。

キッチンとのフィッティングは同じメーカーで揃えたほうが楽ですが、機能性や使い勝手を追求するのであればこれらのメーカーのカップボードもぜひ検討してみてください。(ニトリは価格優先の選択肢ですが・・・)

カタログがメーカーから頂けるのと、ショールームもあるので、お近くの方はぜひお立ち寄りください。
パターンが多すぎてカタログとにらめっこは楽しいですが結構大変です。

お値段的には・・・「ニトリ<LIXIL<パモウナ<綾野製作所」です。

結局うちは下台(スライドストッカー)+上台(開き戸)+下台(扉付きマルチ収納)+上台(開き戸)をLIXILで揃えるというコテコテの構成になってしまいました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました