システムキッチンを絞り込む

リフォーム
この記事は約8分で読めます。

各メーカーのシステムキッチンの違いを見ながら、最終候補を決めていきます。
基本的には必要最低限の機能はどのメーカーもすべて揃っていて、デザイン重視か、収納重視か、コスト重視か・・・絶対外せない要素と比較して決める要素に分けて検討します。

メーカー別の検討対象一覧

メーカー
機種名
LIXIL
シエラS
クリナップ
ステディア
TOTO
ザ・クラッソ
タカラ
トレーシア
トクラス
ビービー
アイランド型
扉カラー2749601833
ワークトップ人工大理石/ステンレスセラミック/コーリアン/人工大理石/ステンレス クリスタル/人工大理石/ステンレス アクリル人工大理石/人工大理石/ステンレス人工大理石
シンク素材人工大理石/ステンレス 人工大理石/ステンレス 人工大理石/ステンレス アクリル人工大理石/ステンレス人工大理石
シンク形状/サイズキレイ・スキット
[標準]
流レール
[標準/スリム/ワイド]
スクエアすべり台・すべり台・標準
[標準/スリム]
家事らく・ユーティリティ・標準
[標準/スリム]
[半円/標準/スリム]
フロアユニットポケット/トレーボードポケット/スライド ポケット らくパッと収納/ ポケット/トレーボード ポケット/ホーロースライドトレーポケット
ピックアップしたシステムキッチン比較表

他社にない要素で優位性があれば即決

各社の扉カラーやデザインは同一性がないので、ご希望のものがあれば他は目をつぶってでも確定でいいと思います。
また、クリナップのステンレス筐体やタカラスタンダードのホーロー製というのも清潔性や強度、掃除のしやすさなどで他社にはない強みなので、ここがご希望に叶えば 他は目をつぶってでも確定でいいと思います。

一目ぼれのようでもっと比較したほうが・・・という考えもありますが、各メーカーのレベル感が揃っているので、どの機種を選んでも実は良いところもあれば悪いところもあるという結果に落ち着くと思います。
一番大事な部分が納得いくものであれば、ちょっとした差は埋められる部分というのが結論です。

プライオリティのつけ方

私は費用感はもちろんですが、シンクに絞って比較しました。

  1. 設置できるキッチン幅や奥行、形状などはどぼ差はなく一般的なI型であればどこでもおなじ
  2. というのも、コンロやレンジフードはほぼ専門メーカー製のビルトインなのでどのメーカーもだいたい同じものが選択できる
  3. 収納部分はスライド式であれば、すごい楽な力で開くとか、ポケットだけ開くとか、「あればいいな」は不要
  4. 水栓は好みに合わせて選んだ方がいいが、実は規格モノなので選択肢は広い

シンクは一番直接的に触る部分が多くて使い勝手に影響すると思っていたので、シンクの様子を見ていきます。

シンクの形状について

メーカー
機種名
LIXIL
シエラS
クリナップ
ステディア
TOTO
ザ・クラッソ
タカラ
トレーシア
トクラス
ビービー
シンク形状キレイ・スキット流レールすべり台家事らく・ユーティリティ×
シンク形状の違い

トクラス以外は排水溝に向かって水の流れを良くする工夫がされていて、このタイプならどこでもいいかなと思います。
ちなみに洗面台はクリナップを採用したのですが、「流レ―ル」は結構うまいこと水の流れをコントロールしているので、能力は確かかと思います。
ただ、おうちごとの水量などによって流れやすさは変わるので、差はないという程度にとどめたいと思います。

シンクの大きさについて

メーカー
機種名
LIXIL
シエラS
クリナップ
ステディア
TOTO
ザ・クラッソ
タカラ
トレーシア
トクラス
ビービー
シンクサイズ
[人工大理石]
[標準]
W768*D400*H195W780*D550*H185
※間口225cm~
W760*D405*H180
※間口225cm~

×
×
シンクサイズ
[人工大理石]
[ワイド]
×××W860*D350*H不明(家事らく)×
シンクサイズ
[ステンレス]
[標準]
W790*D453*H195W600*D520*H185W760*D405*H180W770*D500*H不明(らくエル)×
シンクサイズ
[ステンレス]
[ワイド]
×W750*D520*H185
※間口225cm~
×W760*D410*H不明(ユーティリティシンクE)×
シンクサイズの違い

実際は素材×シンク機能ごとにサイズ設定があるのでもう少し細かいですが、排水溝に向かって水が流れやすい機能が付いているものだけを選択しました。
また、メーカーの表記では奥行の突き当り部分の最大値を示しているので、水栓部分のでっぱりが存在して実際はD350mm~D440mmというのがほとんどです。詳しくはメーカーの仕様書をや写真でご確認ください。

各社のシステムキッチン紹介ページへのリンクも貼りますが、取り付け条件や具体的な際は「カタログ」に記載されていることがほとんどなので、該当ページから「WEBカタログ」などをご覧いただいて、具体的なサイズをご確認いただければと思います。

■タカラスタンダード
幅を見ると間口サイズW1950mm~対応可能でW860mmを確保するタカラスタンダードのトレーシアの人工大理石(家事らく)がシンク幅では最大かと思います。

タカラ_人工大理石_家事らく
家事らく(人工大理石)
タカラ_人工大理石_標準
スタンダード(人工大理石)
タカラ_ステンレス_ユーティリティ
ユーティリティE(ステンレス)
タカラ_ステンレス_らくエル
らくエル(ステンレス)

ただシンク正面の水栓台と水切りポケットの部分が壁になっているので奥行きが350mmしかありません。大きいフライパンやホットプレートなどは正面の人工大理石にガツガツ当たるんだろうなと・・・。

人工大理石の標準仕様はD500mmですが、水切りポケットの下部のみなので、実質はD400mm前後かと思います。
ステンレス(らくエル)にするとW760mm×D500mmでゆとりが出てきます。実際は右半分に水栓台があるのでD500mmを確保できるのはシンクの半分のみとなります。
ステンレス(ユーティリティE)は完全なスクエア型でステンレスとしてはデザインが素敵ですが、D410mmとなります。

■クリナップ
幅があって、奥行きもあるとなるとクリナップのステディアでW780mm×D520は結構大きく感じると思います。こちらはキッチン間口が2250mm以上ということで制限があるので、我が家では選択できませんでした。

クリナップ_人工大理石
流レール(人工大理石)
クリナップ_ステンレス
流レール(ステンレス)

静音仕様ステンレスの「美・サイレント」はW820mm*D520mm*H21.5mmで相当広いですが、これもキッチン間口W2250mm~となっています。
キッチン間口がW2250mm未満の場合標準サイズがW600mm*D520mm*H18.5mmになっていて、意外と多いマンションのキッチン間口W2100mmで賃貸向けと同サイズのW600mmはちょっと疑問でした。

■TOTO
TOTOのザ・クラッソはW760mm×D405mmでこちらは水栓部分が壁になっていて奥行きが制限されています。さらにスポンジなどを入れる水切り籠がシンクの左右いずれかにつくので、実際はW760mmから水切りかごを避けた内側しか使えない状況です。
ステンレスシンクにしても形状は同じです。

TOTO_人工大理石
すべり台(人工大理石)
TOTO_ステンレス
すべり台(ステンレス)

実のところザ・クラッソは他の機種に比べると上のグレードなので、お値段高めなのにネガティブ要素がある点で候補からは外しました。

■LIXIL
LIXILのシエラSは人工大理石はW768mm×D400mmで水栓部分が壁になっています。ステンレスだとW790mm×D453mmとなりますが、左右の端に水栓台がありD453mmを確保できるのは横幅の約70%くらいです。中央部分はスポンジ等の水切りカゴがついているので高さがあるものはD453mmから水切りカゴを避けた内側しか使えないことになります。

LIXIL_人工大理石
キレイ(人工大理石)
LIXIL_ステンレス
スキット(人工大理石)

シンクは人工大理石かステンレスか

もう長年議論されているところで、どちらにもメリット・デメリットがあるというのが答えですが、ワークトップから段差や継ぎ目なくシンクにつながる曲線美はやはりきれいですね。
「うっとり」を味わうなら人工大理石の方が幸せになれると思います。
シンクサイズや耐熱・シミ・コストを考えるとステンレスで、デザインやキズで考えると人工大理石ですね。
人工大理石は硬いものを落とすと割れるというリスクがありますが、ステンレスも割れるくらいの衝撃があると凹んだりするので実のところ破損度合いは同じだと思っています。ただ、綺麗な人工大理石が割れているのは非常に目立つので、心の破損度は人工大理石の方が大きいと思います。

私は選べるシンクサイズ=大きいことと、経年劣化でなんとなく人工大理石が黄ばんできた経験があり、シンクはステンレスにしました。

ステンレスシンクに合わせるためにワークトップはすごい悩みましたが、無難に人工大理石にしています。ステンレスが一直線につながっている機能美はそそられますが、時間がたってくすんでくるとこれじゃない感がでてきそうなので、人工大理石にしました。
昔ほど継ぎ目の段差は解消されていますし、費用や使い勝手を優先する方にはステンレスシンクをお勧めします。

結論

ステンレスシンクで大きいものを選ぶと、LIXIL シエラSの「スキットシンク」かタカラスタンダード トレーシアの「らくエルシンク」になりました。
デザインの好み、水栓の選択肢、価格がシエラSの方が上だったのでキッチンはシエラSにすることにしました。

実際に使ってみて

LIXILのシエラSはシンクがかなり広いと感じました。
中央のスポンジ等を入れる水切りカゴは便利ですが、いまのところあんなに大きくなくても・・・と思います。
深さもH195mmあるので着水位置が低く水はねも少なく満足しています。
幅もW790mmは大きいほうなので、あまりお皿を重ねずにシンクに放り込めるので、お皿の底を汚すことが少なくていいなと思っています。いまのところ洗いおけは使わずにシンク内で全部洗っちゃってます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました